ゼラチンシルバーセッション

ゼラチンシルバーセッション(GSS)は銀塩写真でしか表現できない写真の楽しさ、面白さを広く知ってもらうことにより、次の世代のためにも銀塩写真技術や機材、フィルム、印画紙等を守っていく思いを繋げていくプロジェクトです。
GSSトップページ » ワークショップ » GSS+都立工芸高校定時制写真部 写真初心者を対象としたワークショップ
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    【GSS+都立工芸高校定時制写真部 写真初心者を対象としたワークショップ】は終了しました
    • ちゃんと設備があるのに指導する人がいない、という都立工芸高校定時制写真部のためにゼラチンシルバーセッションが暗室ワークショップを行いました。
      撮影からプリントまでの2日間にわたる行程の写真を一部掲載します。
      レポートは写真部部長の瀧澤匠子さんが書いてくださいました。

      ※このワークショップは富士フィルムイメージング株式会社に薬品、フィルム、印画紙をご提供頂きました。

      第一日目

      • 参加:生徒11名、広川泰士、笠井爾示、大場あすか(ラボテイク)、阪野貴也(藤井 保アシスタント)、新谷真博(藤井 保アシスタント)、佐藤新也(瀧本幹也アシスタント)、松﨑 司( 広川泰士アシスタント)、河野 豊( 広川泰士アシスタント)
      • 午前 ─ レクチャー、撮影

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      • 本日はカメラ超初心者を集めたワークショップで、参加者の半分以上が1年生。
        カメラにフィルムを詰めるところからスタート。
        フジフィルムさんに提供していただいたフィルム[ネオパン 400 PRESTO]を生徒に配り、それぞれで詰める。分からない人は先生やスタッフの方と一緒に。
        次は、カメラの設定をオートからマニュアルに変える。
        参加者の各家々から集まって来たカメラは、年代もメーカーもバラバラで先生やスタッフさんも少してこずりながらも、無事全員モードを変え終わる。
        広川先生に絞りとシャッタースピードの関係を簡単に説明していただきながら、実際にカメラをいじってみる。2人組みでペアを作り、お互いに撮り合う事に。
        広川先生による1灯のライティングによる影の変化を見せていただき、撮影スタート。
        レフ版やトレッシングペーパーを使い、理想の光を作っていき、モデルを撮影する。
        光が出来上がるたびに露出計で計測し、シャッタースピードと絞りを教えていただく。
        徐々に生徒の方から、「逆光を撮ってみたい」などリクエストなども出てくるようになる。

        3組ほどが終わった頃、笠井先生から「外に撮影をしに行こう」と提案があり、笠井先生とスタッフさん1名、希望生徒5名と遅刻者1名も合流しながら、2階のピロティ+運動場に移動。
        天気は雨上がりの曇りで、運動場は水溜りだらけ。
        笠井先生から「スタジオ組、広川さんをギャフンと言わせよう!」と、スローガン。
        最初に露出設定を伝え、自由に撮る。
        次は学校の外へ行き、ここでは立て位置で撮影をする事になった。
        立て位置のカメラの支え方について、冗談を交えながら指導。
        校舎の塀をバックに撮影開始。
        「モデルにリクエストなどを頼んで撮ると良い。」と、笠井先生からアドバイスなども、撮り始めてまもなく、雨が降り始めて野外撮影は強制終了。
        お昼休み。
        スタジオで、フィルムを撮りきれなかった生徒がスタッフの方をモデルに撮影なども。
      • 午後 ─ 現像

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      • 午後はフィルム現像作業だったが、ここで作業の前に広川先生・笠井先生のアートワークを拝見させていただくことに。
        広川先生は作品からオリジナルプリントを見せていただき、笠井先生は仕事からポートレイトの作品を見せていただく。
        広川先生の大きなプリントに圧倒され作品を真剣に覗き込み、笠井先生のお仕事のポートレイトは被写体のアーティストや女優など、ファンから歓声が上がった。

        <フィルム現像>
        そして、いよいよ午前中に撮り切ったフィルムを持って暗室へ。
        テーブルの上に1人に3本のペットボトルとハサミとリール入りのタンクが用意されており、大場先生の指導で期限切れフィルムを使い、電気をつけた状態で、リール巻きの練習を何度か繰り返す。
        次に電気を消した状態でリール巻きの練習をする。
        本番。
        先ほど撮影してきたフィルムを出し、リール巻きを開始。
        全員タンクの中にしまい終わり、電気をつける。

        前浴(水)→現像液→停止液→定着液
        正確な時間で撹拌させ、テンポ良く現像する。
        定着が終わると、タンクの蓋を開けフィルムを確認。
        無事上手く現像できた生徒が喜んだり、安心したり。
        そして間もなく、フィルムを水洗へ。
        水洗用バットにリールにまいた状態のフィルムを並べ、水洗。
        予備水洗→水洗促進浴→本水洗→水切り液など使用。
        終了後、乾燥機に吊るす。
        ワークショップ1日目終了。

      第二日目

      • 参加:生徒11名、広川泰士、平間 至、笠井爾示、大場あすか、松﨑 司、河野 豊
      • 午前 ─ プリントの準備

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      • 本日は暗室2部屋に分かれて作業する。
        前日、乾燥させたフィルムを6コマずつ切っていき、シートに収納する。

        <コンタクトプリント>
        カットしたフィルム、本日から参加する生徒は持参したフィルムを持って、半分に別れて、暗室に入る。
        暗室1は大場先生、暗室2は助手さんの下、指導を受ける。
        スタッフの方に、印画紙についてとプリント液の時間と順番を説明していただく。

        現像液→停止液→定着液→水洗
        ベタガラスに6つ切りサイズ印画紙を挟み、その上にフィルムを重ならないように載せ、ずれないように静かにガラスを閉じる。引き伸ばし機で露光。
        作業中、広川先生が到着される。続いて、平間先生も到着される。
        セーフライトの照る暗室の中に、術着姿で平間先生が現れると妙な恐怖感が。
        水洗終了後コンタクトプリントの乾燥の為、一旦明室に戻る。
        生徒、初めてのコンタクトプリントに感動する。

        落ち着いたところで、平間先生の大量のアートワークを見せていただく。
        平間先生が、「自分でも一同に自分の仕事を並べて見たことは無かったが、色々撮ってるもんだなあ」と一言考え深げにおっしゃられていたのが、印象的。

        広川先生・平間先生と一緒にコンタクトの中からセレクトしていく。
        セレクトした数枚の写真のネガとコンタクトにダーマトで印を付ける。
        午前のスケジュールを一旦締め、お昼休み。
      • 午後 ─ プリント

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      • <本番プリント>
        午前中、セレクトしたフィルムのプリント作業へ移る。
        [暗室2内の様子]
        広川先生とスタッフの方が指導する。
        引き伸ばし機が統一されていない上、古い機械で何台かトラブルもあったが、その場の調整で引き続き、プリントを続ける事に。
        スコープの覗き方がイマイチ分からず、ピント合わせに一苦労する生徒も。
        イーゼルからずれていた失敗プリントや、少し薄いプリントやすでに完成を思わせるプリントまでいろいろ上がってきた。
        全員一枚目が焼き終わったところで、フィルターの説明を受ける。
        各写真を広川先生に見ていただき、フィルター番号・絞り・時間を変え、現像。
        1枚目から2枚目3枚目と段々、写真の表情が変わってくる。
        段々と実験的に極端な変化を楽しんだりする生徒が現れたりする。
        3~4枚を焼き終わったところで、平間先生が様子を見に暗室2に入られる。
        生徒の作品を見て、平間先生が指導をすることに。
        また広川先生とは、別の表情の写真が仕上がる。
        そして希望者のみ印画紙をキャビネから、4つ切りサイズへ変える。
        プリント作業の半ば、4つ切りのプリントに入るところで、笠井先生とエディトリアルディレクターの今村亮さんがワークショップの様子を見に来校される。
        笠井先生、暗室に入られしばらく見学され、後に生徒の指導に入る。
        引き伸ばし機の前、平間先生と笠井先生が並んで、プリント作業をする。
        覆い焼き、焼きこみといった仕事も指導していただく。
        影絵を作るように手を動かしたり、紙に穴を開けて光線を作ったり。
        現像の作業中、笠井先生より「印画紙をもっと丁寧に扱うように。」と、注意される。
        その後、印画紙に被りが発生する。
        何度か焼きなおしたりし、プリントに夢中で気がつかない間に、そろそろ良い時間なる。
        4時前ごろ、最後の一枚を焼く。
        笠井先生のプリントに歓声が沸くが、先生本人はまだイマイチと。
        定着まで済ませ、暗室の電気を付ける。
        印画紙の乾燥中。前日参加できなかった生徒の為、再度、広川先生の作品を見せていただける事に。
        前日拝見させていただいた生徒も、一連の作業を終えてから見るとまた違うように見え、また一歩興味深げに拝見していた。

        <講評>
        水洗終了した印画紙を乾燥させ、テーブルに本日のプリントを並べる。
        それぞれ、曖昧ながら焼いた順をおって並べなおす。
        写真の1枚1枚に変化が現れ、それに対してどういった事を行ったと先生に解説していただきながら、講評。
        1枚ずつ、広川先生・平間先生・笠井先生から感想などお話ししていただく。
        全体を通しての感想と、最後にまた印画紙の扱いについての注意と先生方の意識についてお話をきく。ワークショップの感想なども、生徒・先生の間でも交わされる。
        今回の作品は、工芸高校の文化祭で発表する事に。
        そして、先生方から終わりの言葉を頂いて、2日間ワークショップ、無事終了。

        ポートフォリオ持参生徒が、平間先生・広川先生に見ていただく。
        スタッフさん、大場先生も集まり、プチポートフォリオ・レビューに。
        じっくりと講評、指導していただいていた。
    • 【データ】
      日時
      08年5月10日(土)、11日(日)
      会場
      都立工芸高校
      講師
      広川泰士、笠井爾示、平間至、大場あすか(ラボテイクプリンター)
      レポート
      瀧澤 匠子(都立工芸高校定時制写真部部長)
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